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春の彼岸に  先祖供養のエッセンス

人が亡くなって、四十九日(神道五十日)もしくは百日の間に行う遺族の祈りで随分と霊魂の状態に違いがでるものです。
 産土の神は国籍、人種、宗教に関係なくすべての人(魂)を守っておられます。それで、人が亡くなった時は、ご遺族の方がまずその場から産土の神に亡くなったことを告げ(帰幽報告)、生前のご守護の御礼とあの世でのお導きをお願いいたします。そして忌み明け後に御礼に伺います。

 親に対しては家を継いでいるいないに関係なく、四十九日の間は朝夕お供えを作ってお祈りを上げます。祈ってくれる子供や孫が多いほど、祈りが深いほど霊魂はいわゆる良いところに行けます。
 お祈りの仕方としては、最初に亡くなった方の産土様もしくは自分の住んでいる産土様に御霊の浄化をお願いします。次にご本尊(仏様)にお導きをお願いします。最後に御霊(ミタマ)に感謝のお祈りをします。ご先祖の御霊に間違ってもお願い事などはしてはいけません。ご本尊や御霊さまには般若心経など宗派に応じてお経をあげてください。お供えは五十~百日までは熟饌と言って、調理した家族と同じ物を取り分けてお供えします。この期間のお供えはお祈り後は食べません。自分たちが食事しないときはお菓子などでもかまいません。

 供養とは供え養うと書きます。お祈りとお供えが霊魂の浄化に役立ちます。特に亡くなって日が浅い頃は物を供えることが大事です。

 近頃では神仏先祖に手も合わせず非礼の数々…、死後の最初の供養も足らず、浄化してない御霊が多く、そのことが霊障・霊的なストレスとして不運や病気、精神不安の原因となっています。
 それで髙宮八幡宮崇敬会では百日行として、最初は先祖供養を中心にお祈りを始めるようにしております。このことが家内安全、無病息災、開運隆昌、子孫繁栄などの開運の本となります。
 本当にご先祖に浄化していただくには、日々の積み重ねが必要となります。

 自分の死後、先祖供養してくれる者がいなくとも、自分が充分に先祖供養を行っていれば心配はいりません。神の世界は自分が行った以上に必ずお返しがあるものです。

 幽世の神、産土の神がこの世とあの世共々人の霊魂を守っておられます。それを本当に知れば後は安心してお祈りすることです。