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霊學初学び(れいがくういまなび)のススメ

渡辺勝義先生の神道講座を定期的に行うこととなりましたので、そのご案内を致します。

霊學は古神道とも言われています。

霊學という言葉は平田篤胤以降に国学が国文学よりになり、さらに明治には国家神道が宗教性を嫌い道徳や儀礼とされることに反発した諸派の教えを霊學と称した経緯があるようです。

そして、残念ながら大正から戦後の新宗教・霊術が流行していく間に淫祠邪教とされたものもあり、大変誤解されてしまいました。霊學はスピリチュアリズムの部分がありますので、密教と同じく宗教体験(祈り・行)を通して学び知れるものであり、教えが宗教経験を踏まえて作られています。そこにも誤解を生む要素があったと思われます。

今回ここで学ばせて頂く霊學は仲哀天皇、神功皇后、武内宿禰のお三方が香椎で行われた神事を再興し継承したもので、本来皇室で行われる国家の祭祀・神事を行う為の学であります。 それ故、霊學は学中の学とされ、神の実在を知り、人の存在の意義を知り、日本の国の成り立ちと宇宙の成り立ちを感得し、皇室の尊厳と神社の存在を理解し、百科の学の本質を覚るものとされています。

霊學は浄心に始まり浄心に終わるとされます。人間の霊魂は天御中主神の分け御霊であり無尽のものでありますが、肉体あるがゆえに心なくも欲が生じ、それで魄のケガレを生じ、それが長年にわたり積もり積もって神授の霊魂の働きを封じてしまいます。またその罪ケガレが先祖から子孫に継承していき、そのため神のご守護が受けられず、正しい判断を失い病苦災難に見舞われる事になります。それゆえ人が浄心を心がけ、祓へを学び真心を練り鍛えて、人の真に生きる道を学ぶことを霊學と称すると言ってよいでしょう。

霊學を学ぶことによって人は浄心を進ませ幸せを得ます。次に個我を離れて家族、地域社会、自然、神仏ご先祖と共に生きて生かされる存在として、自己を確立して安心立命し、この世の生成化育に寄与する人(霊止(ひと)=神)となります。

この霊學を学ぶまたとないご縁を得て、皆様が人生を真に豊かなものにしていただき、子孫にまでその幸せが続き、さらに皆様と共に世の中ために微力ながら尽力させていただきたいと思っております。