国安かれ民安かれ 祭事(まつりごと)・政(まつりごと)


皇室では神代より神事優先を常として来ました。それは祭事(神事)を行い政(政治)に過ち無きを期すと言われています。政治は神々のご照覧の元に行うものとされており、潔斎するという私利私欲を捨て神々=公に準ずる心持ちにて行うものとされてきました。
陛下は常にも国と国民のことを天津神国津神に祈られておられます。そして、陛下の祈りに呼応して国民も同じく祈っているのが日本の国柄です。この君民一体の祈りが日本を「和の国」たらしめており、これが二千年以上続く世界最古の王朝の本質であると拝察しております。

今、西洋から言うところの極東と言われる地域が危機的な状態にあります。日本の置かれた状態は反日国家に囲まれ、脅しすかされている様であり、江戸時代に結ばされた不平等条約を再度結ばされるのか、やがて国土が分断されて他国の統治下に置かれるのではないのか危惧されます。
そんな最中、日本は自国を防衛することが不可能な状態です。日本神話の中で、天照大御神は須佐之男命が荒ぶりながら高天の原にやってくる時武装して迎えられています。「目には目を歯には歯を」とする西洋と違う、「和の国」の神々の世界でさえ抑止力としての武装は行われております。
秩序を保ち品格を維持するにも必要なことすべき事はあります。その上でこそ「和の国」の品格は保つことが出来る。有色人種唯一の独立国を維持してきた日本人の品格を守ることが天壌無窮の神勅を守り継承する所以と思われる。

御世代わり


陛下の譲位のお話が出ていますが、報道の通りなら平成の御世は三十年までとなり、残すところ凡そ十数ヶ月です。自分の生きた年月と重ね合わせてしまうからでしょうか、何とも感慨深いものがあります。
この譲位とは生前に行うものですから、公に事前の準備が出来ます。日本の国の成り立ちからなる、その伝統の重要性を顧みず、陛下の私的行為と言うことでなおざりにされている事が随分とあるようです。それゆえ大嘗祭を始め即位にまつわることをきちんと整備して頂きたいと思います。

何故そんなことになったのか、その一つに日本の国あり方や人々の生き方を表す、国風や国体という伝統や歴史を私ども国民が学んでおらず、その重要性に気付かずにいることが大きな原因となっています。
世界で最も権威ある即位行事にふさわしく行われることを望んでおります。

私どもは自分自身の国や民族について見直し、聞き直し、宣直ししなければならない時が来ています。日本人は特に言挙げしないとしてきましたが、日本の国、人、生き方などの世界観や国家観、人生観を諸外国にハッキリ示さなければいけません。それは一つには日本の未来の為であり、世界の人々が一番知りたいことであり、世の福音となることでありましょう。それが万世一系の天皇を戴く神国日本の役割だと思います。

◇ 台風(神風)◇


神風が吹いて国が守られたとする神の国、

 今はどうなっているのでしょうか?
 今年の異常な台風は神の警告お知らせではないでしょうか。福島をはじめとする原発、尖閣列島・北方領土などの国防、国内の外国人との諸問題。人心の低下など…。

 日本人は言挙げせぬ事を一つの美徳とし、日本は言挙げせぬ国としてきました。
 今後いつまで日本が日本でいられるのか?この国を将来どうするのか?真剣そして慎重に考え行わないといけない時期が来ました。私たちの祈りも自己を放擲し、大御心に通ってこそ意味あるものとなります。
 古来このことを「神に事問う・宇気比=誓約=ウケヒする」として、重責の者が行いました。
今この宇気比に堪えるリーダーと真心で祈る国民が必要な時です。

神と共に想う真心の内に、未来を切り開く智恵をいただきましょう。

夏越の祓い 国の大祓


今、日本は厳しい自然環境にさらされています。火山活動や地震の脅威があり、異常な天候不順が続いています。そして、世界情勢はヨーロッパもアジアも何が起きてもおかしくないような、危なっかしい状態です。

古来、日本の気候は「五風十雨」といって、五日ごとに風が吹き、十日ごとに雨が降る穏やかな気候であり、また、それは世の中が平穏無事で豊作の兆しとされていました。今そんな穏やかな気候は思いもつきませんね。
自然環境にせよ社会情勢にせよ、世の中が不安で治まらない時は、為政者はもちろんのこと国民すべてが自らの言動を省みて、慎みを持って祓いをしました。それを定期的に行うのが夏冬の大祓や各種の行事です。

日本では公の〝まつりごと〟をはじめ個々人の行いまで、あらゆることに正しさを求めました。それは人は日常を通して神の御前にお使いする(神は見ておられる)とされてきたからで、これは神勅であり国是とされていました。
正しくあることを「直る」と言います。人は知らず知らず過ちを犯しケガレを作りだします、それを祓って世の中のことから個人の生活や健康のことまで直るとしたのです。
昔の人々にとって神の前で祈るとは命懸けの真剣なもの、それで自らを正しく見つめて神のご加護を受けたのです。今も神代から続く神国日本。国民一人一人が清く正しくあってこそ、国は繁栄すると信じられて来たのです。

大祓・獅子祭           7月19日 14時半

    無病息災、開運招福、商売繁昌
      人形祓い・茅の輪くぐり

戦後七十年 鎮魂の春


 

天皇皇后両陛下は4月9日にパラオ共和国ペリリュー島に
慰霊の為に訪問されました。
パラオは終戦までの31年間日本の統治下にあり、そのペリリュー島は日米の壮絶な戦いが繰り広げられたところです。その戦闘に先立ち日本軍は島民を疎開させたので島民の死傷者は出て居らず、今でも大変親日的な国民です。
またパラオの国旗は日本の日の丸に敬意を持って模したと言われています。

太平洋艦隊司令長官ニミッツ海軍大将はペリリュー戦は米国史上最高の戦闘損害比率を出したとしています。
そして、その負けると判っていた戦いに最後まで戦い抜いた日本人の愛国心は、天皇陛下のご存在に寄るところのものでした。それを知った米軍は日本軍人の忠誠心に最高の敬意を表して〝天皇の島〟とペリリュー島を名付けています。
天皇皇后両陛下におかれましては常にも慰霊のことを気にかけておいでになるお姿に深く感銘致します。それとともに〝怨親平等の鎮魂〟と言われる、戦いが済んだ後は恩讐を超えて両軍とも戦死者の御霊を慰霊するという、日本古来からの麗しい祭祀伝統を心を込めて行われていることに、日本人として日本人であることの誇りとありがたさを感じます。

「敵ながら天晴れ」「敵に塩を送る」「武士は相身互い」「昨日の敵は今日の友」などの言葉は高い精神性を持ち誇り高く生きていた証しです。記紀の「國譲り」における互いの違いを尊重して譲り合って無益な戦いを避ける。また、倒した相手にも恥をかかせることなく礼を持って接しました。
「和を以て貴しと為す」という日本人の高い精神は世に平安をもたらす叡智であり、日本人しか出来ないことです。

日本人が「御霊を祀る」ということの本質を見失ってしまえば、日本人の真の倫理や誇りは消え失せてしまいます。
敵であろうが仲間であろうが、優れたもの、美しいもの、強いもの、気高く尊いものを賛美する心がなければ、羨み妬む醜い心となってしまします。それは群れを作って弱い者を虐げる「いじめ」という精神構造を助長するものとなります。結果として人の品性や倫理道徳を葬り去ることになります。
私ども日本国民は怨親平等に慰霊される両陛下の大御心に学び、日本人の伝統的な生き方である「忠孝敬神崇祖の道」を啓発して、日本人の矜持を取り戻す切っ掛けとすべきだと思います。

※ 靖国神社の鎮霊社

靖国神社には世界中のすべての戦没者(敵味方の区別なく民間人まで)を祀る「鎮魂社」があります。祀られたのが昭和40年と新しくお社も大きくもありません。日本の伝統的価値観から言えばもっと重要視され、厳重に祭祀されるべきだと思います。