新嘗祭・秋祭 〈天壌無窮を生きる〉


この度は平成の御代最後の秋の大祭を迎えることとなり、感慨深くあります。ご造営からおよそ四百年過ぎたご本殿を建て直して十年。昨今は世の情勢が大きく変わった感じがしております。

「象徴としての務めについての天皇陛下のおことば」を再読致しますと、「全身全霊を持って象徴の役目を果たしていくことが…。」「天皇の務めとして、なによりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に…。」「天皇として大切な国民を思い、国民のために祈るという務めを、…。」とあります。陛下が如何に国民のために祈ることを大切に思われてきたのかが伺われ、お言葉が胸に迫ります。とりわけ重儀である天皇自ら
行われる新嘗祭、全身全霊を持って国民の幸せと安寧を祈られるお姿を思い浮かべますと身の締まる思いが致します。

秋祭りは天壌無窮の中今の世を生きて活かされていると実感する貴重な時間だからです。
秋祭りにはここしばらくお供えしていなかった、黒酒・白酒とどぶろくの用意をしたいと考えております。
今年の異常な暑さ、台風の異常な進路と発生の多さ(まだこれからが台風シーズン)。これらのことを平成の御代のお祓いと受け取れば、鎮めの祭は充分に行わなければと思います。
秋祭りに今からどれ程のことが出来るか分かりませんが、平成最後の秋をご一緒に楽しみましょう。

十月二十日午後
秋季大祭 どぶろく 甘酒 御神楽

 「大祓」


昨年発表された陛下のお言葉の中に「天皇として大切な国民を思い、国民の為に祈るという務めを、人々への深い信頼と敬愛を持って、成し得たことは、幸せなことでした。」とありました。
そのお言葉を承け、日本人として日本に生まれたことの有り難さを感じることが出来ました。歴代陛下の祈りが日本国の歴史と共にあります。神事を尊び祈りを捧げる様は日本国の営みの核心です。日本を「和の国・神国」とし、日本の国に流れる「君民一体」という思いの源です。

国民は陛下の祈りに応えていかなければ、それでこそ和の国・神国と言うことが言えるのであり、天壌無窮の神勅が担保される所以です。

ご家族と国の大祓が為されるようお祈り下さい。この祈りが御世代わりを支え次の御世へと継承されていくのです。
当社では月次祭などの祭祀の厳修と共に大祓を日々数十回唱えてご皇室国家を始め氏子地区の平安をお祈りしております。

◎ お祈りの作法等は崇敬会でお教えしております。

国安かれ民安かれ 祭事(まつりごと)・政(まつりごと)


皇室では神代より神事優先を常として来ました。それは祭事(神事)を行い政(政治)に過ち無きを期すと言われています。政治は神々のご照覧の元に行うものとされており、潔斎するという私利私欲を捨て神々=公に準ずる心持ちにて行うものとされてきました。
陛下は常にも国と国民のことを天津神国津神に祈られておられます。そして、陛下の祈りに呼応して国民も同じく祈っているのが日本の国柄です。この君民一体の祈りが日本を「和の国」たらしめており、これが二千年以上続く世界最古の王朝の本質であると拝察しております。

今、西洋から言うところの極東と言われる地域が危機的な状態にあります。日本の置かれた状態は反日国家に囲まれ、脅しすかされている様であり、江戸時代に結ばされた不平等条約を再度結ばされるのか、やがて国土が分断されて他国の統治下に置かれるのではないのか危惧されます。
そんな最中、日本は自国を防衛することが不可能な状態です。日本神話の中で、天照大御神は須佐之男命が荒ぶりながら高天の原にやってくる時武装して迎えられています。「目には目を歯には歯を」とする西洋と違う、「和の国」の神々の世界でさえ抑止力としての武装は行われております。
秩序を保ち品格を維持するにも必要なことすべき事はあります。その上でこそ「和の国」の品格は保つことが出来る。有色人種唯一の独立国を維持してきた日本人の品格を守ることが天壌無窮の神勅を守り継承する所以と思われる。

御世代わり


陛下の譲位のお話が出ていますが、報道の通りなら平成の御世は三十年までとなり、残すところ凡そ十数ヶ月です。自分の生きた年月と重ね合わせてしまうからでしょうか、何とも感慨深いものがあります。
この譲位とは生前に行うものですから、公に事前の準備が出来ます。日本の国の成り立ちからなる、その伝統の重要性を顧みず、陛下の私的行為と言うことでなおざりにされている事が随分とあるようです。それゆえ大嘗祭を始め即位にまつわることをきちんと整備して頂きたいと思います。

何故そんなことになったのか、その一つに日本の国あり方や人々の生き方を表す、国風や国体という伝統や歴史を私ども国民が学んでおらず、その重要性に気付かずにいることが大きな原因となっています。
世界で最も権威ある即位行事にふさわしく行われることを望んでおります。

私どもは自分自身の国や民族について見直し、聞き直し、宣直ししなければならない時が来ています。日本人は特に言挙げしないとしてきましたが、日本の国、人、生き方などの世界観や国家観、人生観を諸外国にハッキリ示さなければいけません。それは一つには日本の未来の為であり、世界の人々が一番知りたいことであり、世の福音となることでありましょう。それが万世一系の天皇を戴く神国日本の役割だと思います。

◇ 台風(神風)◇


神風が吹いて国が守られたとする神の国、

 今はどうなっているのでしょうか?
 今年の異常な台風は神の警告お知らせではないでしょうか。福島をはじめとする原発、尖閣列島・北方領土などの国防、国内の外国人との諸問題。人心の低下など…。

 日本人は言挙げせぬ事を一つの美徳とし、日本は言挙げせぬ国としてきました。
 今後いつまで日本が日本でいられるのか?この国を将来どうするのか?真剣そして慎重に考え行わないといけない時期が来ました。私たちの祈りも自己を放擲し、大御心に通ってこそ意味あるものとなります。
 古来このことを「神に事問う・宇気比=誓約=ウケヒする」として、重責の者が行いました。
今この宇気比に堪えるリーダーと真心で祈る国民が必要な時です。

神と共に想う真心の内に、未来を切り開く智恵をいただきましょう。