心を深める U
第1回 神仕えの心掛け
名誉宮司 木原邦雄
祝詞や奏楽について
祝詞の奏上は大きな声でしなくてもよいのですが、それかと言って口の中で唱えるのはよくありません。また、読むだけでなくて、その内容は自分の物でなくてはなりません、少なくとも心で奏上すべきものです。
大事なことは自分が思った心が通じるということを肝に銘じておくことです。
神主が氏子より依頼された祈願であれば、その人の心になって行うべきです。また、婚礼の場合は、永遠に結ばれるように念ずるべきで、そうした心構えで行事に奉仕せねばなりません。
祓い詞を奏上する時に、小さい声で誰々が祭典を奉仕致しますと申し上げます。また、何々の祈願ですからとあらかじめお願いするのです。それによって、それぞれのご担当の神々が働かれます。
お札などを授与するときは、その人の心持ちを神に願ってあげるのがよいでしょう。
時には依頼の内容が道義に反するようなこともあるでしょう。そうした時にも、無下に断るのでなく、「この人をお救い下さい」と小さな声で祈って、改めてその人の祈願の趣旨を奏上すればよいのです。
奏楽はやむを得なくレコードを使うこともありますが、できれば人によって演奏すべきもので、人の心が通じるからよいのです。
奏楽奉仕者も適当な祭服を着用すべきです。
奏楽の際の位置は正中は避けます。
奏楽者は日頃の心構えとしては、音色をよく知ることが大切です。その音楽に乗って、心をそれに集中するのです。
祭典の前は肉食はいけません。
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