高宮八幡宮社報  

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只心 心すめよと 祈れかし 心澄むこと これが信心

第8号 平成13年11月 発行

目次: 七五三詣(十一月中) 秋祭り (収穫感謝祭・新嘗祭) 宗教戦争? 鎮守の杜の自然観1 観月会(九月二九日) 11月以降の行事

七五三詣(十一月中)

七五三という数字は祝儀になどに使う目出度い数とされています。奇数を尊んだシナの影響で、暦や陰陽道を始めあらゆる文化に入り込んでおります。 男の子は数えで三歳・五歳、女の子は三歳・七歳の十一月十五日に氏神(産土神社)に お参りしてお祝いします。加齢に合わせてお祝いする行事はいわゆる厄払いと対になって おります。命を守っていただいたお礼と感謝を捧げ、今後のご加護を御願いする訳です。 当社では子供用の祝詞を用意して読んでいただいております。これは子供に自覚、意識 チェンジを促す通過儀礼の意味をより明確にする狙いがあります。子供達が神様と親や家 族の前で良い子になりますと宣言するわけです。 又、子供達が人生の岐路に立った時に、自分は神の子供であることを思い出し、神の加 護を受けて心を落ち着かせ自分を取り戻す。そのような神や自然と親和的な感性が子供達 の心の下地に養われれぱこそとお祈りいたしております。

秋祭り (収穫感謝祭・新嘗祭)

当社の祭日は十月十三〜十五日で、今は参加しやすいようにこの日に近い土日にするこ となっています。これも近年の習わしで、本来は旧暦で行っていました。 今年は神饌田の収穫、脱穀、精米が終わったのが祭典前日でした。旧暦で行えば十一月の末頃になり、 新米の収穫は完全に終わり濁り酒(白酒)の製造も間に合います。 又旧暦で行えば月の満ち欠けと連動しており、宵宮・宵祭りと言われる日の夜は月明か りの腕となります。月は潮の満ち引きなど命の働きと連動していると考えられていますか ら、生命力が満ち溝ちた再生・甦り(夜見返り)を予感させるものです。 祭りの意味は穀物の収穫に感謝するごとに止まりません。命の糧である食べ物(賜り物) そして、我々の命を始めあらゆる命を支える見えざるもの(神々)、そこに畏敬を感じ収 穫した物をお供えして、神と人が命の糧を分かち合います(神人供食儀礼)。それは神と 人が直接にふれあうことであります。人から言えば命の大元に触れる訳です。 この供食儀礼は結婚披露宴などの祝いの席にも踏襲され、同じ処で同じ時に同じものを 食べると言うことが、どれほど重要視されたかが伺えます。今でも、挨拶などの儀礼が終 わるまでは食べ物に手をつけることや勝手に話すことが出来ないのは、供食儀礼の名残と 言われています。 祭りとは命の大元である神に触れることであり、その手段が命の糧である食べ物(賜り 物)を神と人とが分かち合うことなのです。

宗教戦争?

この度の米国でのテロ騒ぎ本当に驚きましたね、この問題の根底にある物は宗教と言わ れる文化の相克と言われています。あの飛行機が突っ込んで壊れてしまった世界貿易セン タービルはユダヤ資本の象徴です。そして、キリスト原理主義とも言えるプロテスタン ト、イスラム原理主義も共にユダヤ教と言われる旧約聖書に始まる教えです。 日曜日には必ず休め、日に何回かは必ず礼拝しろとか、独特の淀が国の法律以上に厳守 されています。日本人には到底理解も想像も出来ないものです。 国を一つの宗教によって統一する、あるいは米国のように異なる宗教、文化を持つ多民 族が共生するためには《国旗》によって意思統一するしかないのでしょう。 日本では古代より武力や経済を離れて、皇室=天皇陛下によって心の統一が出来てまい りました。そして地方ごとには土地の神や氏神を祀ることによって統一されました。 その惣氏神が伊勢の皇大神宮です、皇室の祖先神とされています。これは皇室が武力に よらず豪族達の祖先神を祀るという祭祀による統一を行ったのです。この様に出来た国の 有り様を日本人の祖先は誇らしげに「大和」と言ったのです。 この大和の国に伝わった人の生き方を神道と呼んだのです。神道には教祖も教義も掟も ありません。先祖や親から生活の中で代々伝えてきた《生きざま》が神道(日本の基底文化・宗教=生活に根ざした価値観)になろうかと思われます。 日本では仏教を始めあらゆる外来思想が日本人の生活の中で日本化しています。ですから日本の文化・宗教・思想などの価値観は日本以外のそれとは随分異なったものです。 日本人は諸外国との文化・宗教・思想などの違いをハッキリと知って、自国の価値観を きちんと示さなければならない時代になった ようです。

鎮守の杜の自然観 1

先日ノーベル賞を受賞された野依博士は「自然科学は基礎研究が大切である。故に次の世代を担う子供達はより多く自然に接することが必要で、その体験を通じて自然の摂理 を理解することが出来るようになる。」と言われていました。 日本では鎮守の杜が大切にされ、杜は神の宿る聖地であります、そして山・川・海・野 ・泉・太陽・月・岩や木々に至るまでのあらゆる自然が尊ばれてきました。 産土神のことを土地の神とも言いますが、大地からは草木が生長し、米を始め生活に必 要な農作物が揺れます。大地には植物の命を始め生命を支えるカが有り、この力によって 我々は生かされているのです。これを見えざる神の働きと感謝して暮らしてきたのが日本 人であります。 故に、神の現れが自然であると信じており、大地(土地)、空、海は神そのものであるわ けです。そして、自分の身近な生活空間を守護して居られるのが鎮守の杜に鎮まる産土の 神という訳なのです。

観月会 九月二九日

観月会が高宮八幡宮の境内で古式をなぞらえて行われました。ススキをお供えしてそこに御幣を立てて、お団子は大きめのものを一五個お供えします。(お団子が小さいと仏事用となりますので気をつけます。) それと御神酒と御神水をお供えしました。 御神水は水に水晶の玉を浮かべ、月明かりを照らします。水晶を通して月の精が水に映り、 この水をいただくと無病息災になるとされています。宮中では昔、清水の儀と呼んで行っ たようです。 古式の儀式に続きコンサートはジョイフル・マンドリン・アンサンブルの演奏を楽しみました。 二五〇名ほどの参加で、曇り空であきらめていたお月様が境内を照らし出し、無事に月の清の宿る御神水が戴けました。御神酒も入り素晴らしい演奏にアンコールは続き本当に 心和む鎮守の森の観月会となりました。 秋の夜長を充分に意義深く歓びあふれて盛会の内に終えました。

十一月の行事

一日  月例祭 十一時
三日    埴安杜秋季大祭 十一時
三日    崇敬会例会・神道講座 十三時半
十五日 月例祭 十一時
二十四日(台湾) 台湾人元日本兵戦没者慰霊祭

十一月中 七五三祈願受付

十二月の行事

一日  月例祭 十一時
一日    崇敬会例会・神道講座 十三時半
八日    清掃奉仕 九時
十五日 月例祭 十一時
十五日 正月巫女研修 十四時
大晦日 大祓式・除夜祭

一月の行事

一日 歳旦祭
三日 元始祭
十四日 どんど焼き

目次: 七五三詣(十一月中) 秋祭り (収穫感謝祭・新嘗祭) 宗教戦争? 鎮守の杜の自然観1 観月会(九月二九日) 11月以降の行事