高宮八幡宮社報  

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只心 心すめよと 祈れかし 心澄むこと これが信心

第4号 平成13年1月 発行

目次: 1.新年のご挨拶 2.今年の念頭行事 3.現境内に遷宮 四百年記念事業 4.感性を育てよう 5.魂は生きている  

明けまして おめでとうございます

新年の朝を迎えますのは 本当に気持ちのよいものですね。ゆっくりとした気持ちで年賀状や本誌をお読みのひとときでせうか。

私共日本人は昔から≪正月≫と呼んで、清めのため家にシメ縄を張り、神様(ご先祖様も一緒に)新しく迎え直し、 人生の再出発の機会と捉えて来たのです。
ですから、遠方に居る家族達も帰って来て、一家全員でが揃って三ヶ日を過ごし、お互いの心の繋がりを確認し合い、 お父さんを中心に一緒に祭をしたのです。
 今は多少考え方も変わり生活様式も変わってきたので、七日正月と言ってその間には必ず氏神様に初詣をして、 神様にご挨拶に詣でるのです。其の際に神棚に祭るお札(氏神様と大神宮様のお札)を受けて来る訳です。
三社詣もその外特に信仰する神社にも詣でるのです。

こうした習慣は家族を一つに結合し、同じ氏神を頂く意識がその村その町の一体感を強め大神宮のお札を祭る事によって、 天皇陛下を中心とする民族の一体感を強めてきた一つでもある筈です。

また、そうした主人が中心になって神々や先祖を祭り貴ぶその姿その心は、理屈なしに子供達にも受け入れられて来ました。 そのことが、自然の豊かさと、かさなりあって、感性豊かな礼儀正しい民族性を育んで来たと思います。

今年の念頭行事
◎元日午前〇時歳旦祭 歳の始めに 陛下を始めご皇室のご繁栄、国の隆昌 国民の繁栄等を祈ります
◎同時に参拝の皆様のお祓いを始めます。夕刻まで参拝者全員のお祓いを致します。
◎三日午前十一時元始祭 年の始めに当たり神武天皇様の国のはじめを偲び祭り今日あるを感謝申し上げる祭り
◎元旦より七日まで、神酒を頂く方には福笹の外今年から得と入りのお杯を差し上げます。

◎七日には≪七草粥≫を参拝者に接待します。
◎十四日ドンド焼き。家庭のシメ縄を焼納します。ビニール等は外して来て下さい。
この日≪小豆粥≫を接待します。
 子供さんを連れて、こうした民族行事に是非参加させてください。

現境内に遷宮 四百年記念事業

本宮の鎮座は古く千数百年になりますが、一時期に字宮の尾(TNC放送塔の付近)に移られ、 後慶長七年黒田長政によって再び現在の境内にお還り願ったと伝えられていますので、二年後に丁度四百年を迎える事ことになります。

ご鎮座以来しばしば外難防御の神威発揚のことが伝えられていますが、最近特に参拝者も多く、遠くからご神徳を慕って崇敬される方が沢山居られ、 ご神威の発揚が強く感じられる昨今であります。

大正の末に氏子の人達が昇格(神社の社格が上がる)に努力して本殿の修理等諸施設を整備したものの、現在ではすべて建物に白蟻の被害が甚だしく、 社務所は最近解体しました。
そこで貴いご神徳にお応え申し上げる好機である、ご遷宮四百年を記念し、奉祝事業の一環として本殿をはじめ諸施設の整備を致したいと思っております。
とは申せ、今の世情ではその完成までには相当長期間に亙る事が予想されます。
それで、本殿から着手するのが順序ですが、諸事考えまして、準備段階としてまず社務所を整備し、 記念の年から本殿以下整備の準備に取り掛かるのが妥当かと考えております。
全般の具体的な企画はまだ検討中ですが、社務所の整備だけは記念の年に間に合わせることを目標に準備を進めたいのです。

これは、何百年に一度しか巡り合えない、神様に対するお礼行事です。
また子孫の代までお名前に残る行事でもあります。
氏子の皆さん、ご崇敬篤い皆さん、何分のご協力をお待ち致します。

ご協力の方に対しては、取り敢えずはこのようなことを考えています。
 奉賛者の名簿を本殿に納めご一家の繁栄を祈る。
 全事業を通じて、合算十万円以上の奉賛者は、記念碑に刻銘して永代に伝える。

感性を育てよう

今年こそ天地も私共の気持も穏やかで明るい年となりたいものです。◎科学が発達して便利になり、ITの普及に政府も努力するそうです。 家に居てものの売り買いも出来るし、多くに人との情報の交換も出来るとか◎でもそれは機械の上だけのことで相手はどんな人か顔が見れないから、 心は読み難い筈です◎電話ですと、顔は見えなくても、まだ声の質や抑揚などで心は通じ合えます◎今多くの人が家庭の中でも隣近所に対しても、 何となしに孤立感を持って居るのではないでせうか◎先ずこれを解消しなければ、文明の利器も使う程に、一層心が枯れて非文明の世界になりそうです◎ 地球温暖化も南極の空に穴をあけてしまったのも、この事と関連がありませう◎人間お互いは勿論、動物や植物や自然との強い心の交流が出来るのが、 日本人の心情の筈です◎その延長線上にあるのが迎春の喜びです◎新年に休むのも、静かに居て心の慎みを保つ。それは祖先を思い、神を思う為です◎ 先ず年の始めに、家にシメ縄を張って神を迎える。仕事さえ休むのは、その事に専念するためです◎当宮では、毎年元日参拝者全員にお祓いをするのも、 その手伝いをして差し上げたいからです◎今年は七日には≪七草粥≫、十四日ドンド焼きには≪アズキ粥≫を準備します◎これは、新年に身体の健康も祈った 昔からのならわしです◎こうした伝統行事を子供達と共に味わって、感性を豊かに育ててやって下さい。

魂は生きている

私が戦死者の慰霊のためガダルカナル島に行った時のことです◎慰霊碑の前に到着したのは夕刻少し前でしたが、もうコオロギの合唱が一面に広がって居ました◎ 祭りが終わった時、一人の遺族の人が「コオロギが鳴き止んでいますよ」と言うのです。言われてそれに気が付きました◎私はいつも記念になるのではと録音機を側に 置くのですが、ホテルに帰って聞いてみました◎ノリトの中で「みんなで慰霊祭に参りました」との意味のあたりから急にコオロギの声が小さくなり、 ついには、ノリト合わせて一声、また一声と鳴いて、ノリトと共に鳴き止んでいます◎英霊の皆さんが、遺族の人達の心を「受け取ったよ、ありがとう」と コオロギを使って言って居られるとしか思えません。コオロギは夜を掛けて鳴くもので、夕刻全山鳴き止むことはない筈です◎ 肉親の最後の地を訪ねて偲びたいという強い思い、それを英霊達も其処で受けられたのです◎見えないけれども、祖先も神様も、本来は私共の心と同じものです。 だから通じ合えるのです◎丁度電波のようなもので、心の汚れなどで、波長が同調しないと通じないのです◎ご守護を的確に戴く為にも心を明るく、清く、素直で、 プラス志向に努める事が必要な訳です◎尚聞いてみたい方にはテープを差し上げます。


目次: 1.新年のご挨拶 2.今年の念頭行事 3.現境内に遷宮 四百年記念事業 4.感性を育てよう 5.魂は生きている