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古事記の世界 土地(国)は神なり

古事記には伊邪那岐伊邪那美の神様が国をお産みになる話があります。その国々には神様としての御名があります。ちなみに高宮八幡宮のある福岡筑紫の国は御神名を白日別と言います。土地やその集まりである国も単なる物質や空間で無く、霊妙不可思議極まりないムスビの働きのある神(魂=たましい)とみているのです。

私たちを包むこの世界も私たち自身も神であり、神から生まれた神の現れと信じてきました。日本人は神々と共に生きていると言ってもよいでしょう。これは古代日本から現代まで続く日本人の伝統的な深層にある価値観であり、日本的なものの本質にあるものなのです。この世界を神の現れとみる日本的霊性がこの日本の文化、言語、風俗、日本人の生き方、国のカタチの源なのです。
それは神国日本のいわれであり、また、神勅を奉じそのことを信じて生きてきた日本人の歴史と伝統が伝えていることです。ご皇室の歴史、伝統、その祭祀を見ればその通り神と共にあり。そして伊勢神宮をはじめ全国津々浦々にある小さなお社に至るまで、古事記に語られる世界観を互いに支え合って共有しています。

現在、全国に八万社ある神社(明治政府の神社統合までは十六万社以上有った)は政治権力によって造られたわけでも無く、もちろん宗教団体があり布教したわけでもありません。古くは二千年以上も前から、神社は個々の村々所々で神を感じた人々によって自然発生的に祀られて継承されてきました。ここに神のお働き、神々の存在の確かさを感じます。

さて、現代社会には様々な問題が山積していますが、原発の問題と尖閣列島の領土問題を土地を神とする考え方から見ていきましょう。

原発の事故は神である土地、海、川、そこにある動植物すべてを汚染し、そこには人が住めなくしてしまいました。しかも、汚染の源である溶けた炉心がどこにあるか未だに解らない状態であり、それを処理する技術も確立されておらず、少なくとも今後三十年は誰も近づけない状態が続くと予想されています。天津罪国津罪を見てもこれ以上の罪やケガレは無いでしょう、原発の再稼働はもちろんのことその存在が神の御心に添っていないと思われます。

尖閣列島は間違いなく日本固有の領土です。日本人にとって土地や国は神ですから、もちろん売っても盗られてもいけない、命懸けで守るべきものです。日本では国を神聖な神なりとすることを内外に伝えなくてはいけません。

日本人はこの日本の伝統的価値観を正しく学び継承し、世界に伝える必要があります。現代の政治、経済、宗教、文化は行き詰まり、拝金主義だけが絶対の価値となってしまった感があります。この世を改める価値観、思想は古事記の中にある神々と共に生きる、古代から続く日本人の生き方に有ると思います。

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