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神と人のあり方   19

二 英霊の鎮魂

助けたや 戦に出でし 霊魂共
国の中にて 斃れし霊魂   (八三四)

終戦直後のことである。戦地で落命した多くの兵士たち、また国内においても長崎・広島に原爆を落とされ一瞬の間に蒸発してしまった多くの人々、或いはまた首都東京でさえも絨毯(じゅうたん)爆撃(ばくげき)で蟻の這い出す隙間もないほどの焼夷弾の雨が無差別に降り注ぎ、地上はまさに地獄絵図の如くの修羅場と化し、多くの民間人(年寄りや婦女子でさえも)が命を奪われた。

戦いの 庭にたおれし 霊魂等は
いとしきものよ よく祈りなせ(八一三)

また、戦地から引き上げてくる兵士たちには戦友の霊魂や、うらみを持って死んだ敵兵の霊魂をも共にしているものであり、これ等の霊魂を差別なく救済せよと神霊は教えられている。
この国のために、あたら惜しんで余りある尊い生命を捧げ、また犠牲にされた多くの御英霊の霊魂を放置したままで、何ゆえにこの国が真に栄えようか。そうしたことは断じてないのである。また、一家においても、己が生命をこの世に生み出し、育てはぐくんでくれた親・先祖の霊魂を手厚く慰霊・供養せずして、その一家の繁栄は断じてないのだということを私たちは心底知らねばならない。

国のため 肉の衣を 捨てし者
などとむらひを 恵み與ヘぬ

戦いの 庭の霊魂を 救はずに
国救はれむ 筈はなきもの

僧侶たちの役目は、国内外で亡くなった多くの霊魂を先ず救えと厳しく教えておられる。
苦しむ霊魂の姿が見えるような、シッカリ修行の出来た。一人前のまともな僧侶が不在であっては、それがどんなに深刻なものであるか分かる由もなかったであろう。

いらか高く 構えへし僧の つとめとは
それ等霊魂を 先ず救うこと

早や救へ 戦に斃れし 霊魂ども
有縁無縁の 差別は無くに

 

 

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