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絆←→《無縁社会》

この三ヶ月テレビの震災報道で、この絆の文字がよく使われているのが目につきました。現代はあらゆるものの絆が断たれた社会であると言われています。神と人、先祖と子孫、自然と人、国家と個人、地域と家庭、親と子、教師と生徒これらの関係性は半世紀前と比べるなら、まさしく無縁社会と言われても仕方がない状態です。

今の社会の混乱ぶりは神仏や親先祖、大自然という命の源に対する畏敬と感謝の念が失われたことが一番の原因だと思います。
ちょっと前までは地域社会の中心や私たちの幸、価値観は鎮守の杜や氏神さま、産土さまでした。
ご近所では味噌醤油の貸し借り、季節のお総菜(初物)などが行き来し、出産、葬儀には炊き出しの協力など「お互いさま」と助け合ってきました。

 ところが今日は氏神、産土、氏子地区という言葉は忘れ去られ、氏神さまを中心とした地域の連帯や相互扶助といった強い絆で結ばれた関係はなくなりました。
 それらのことは明治期から無批判に取り入れた、西洋科学合理主義、個人主義、物質中心主義、経済至上主義による影響が第一番にあります。そして、それらのことが社会政策や教育へ大きな影響をもたらし、古来よりの価値観を一掃し、神(自然)への畏敬の念を失った人々を大勢作ることになりました。
 それは絆を失ったにとどまらず、人間が自然をはじめ、あらゆるものに優位にあるという(人間中心主義、対立闘争の功利主義文化)、限りない傲慢さをもたらし、日本人も気がつかないうちに、自然と対立し支配しようという、本来日本にない考えになってしまいました。

 日本人は対立闘争の無い万有同根一体というものの見方です。神と人、国と人、自然と人、人と人、物と人が親子や家族関係として絆を持ち結ばれる世界観を神話の世界から連綿と自分達の価値観や国ぶりとして継承しています。

この大和心と申しましょうか、この精神や価値観が消えかかっているのです。
絆という言葉で表される社会の安定は大和心を取り戻すしかありません。それには大和心の源である神霊や霊魂の厳在に気付くことです。そのためには神霊や霊魂の厳在を自分の魂と身と心に感じ取ることが出来る人に、成らせていただく事が大切です。そして、一切のものに心から感謝の念が湧くように成ると、対立闘争という世界観から心が自ずと離れていきます。
 それは難しいことでありません、少し前までは、お天道様はじめ山や海、大地、草木、井戸に竈にトイレまであらゆるものを神と仰ぎ、日々神仏先祖に手を合わせていました。季節ごとに年中行事として、地域で一緒に神仏先祖をまつり感謝してきました。その日本人の生き方を取り戻していけるよう、そして絆で結ばれた心豊かな社会を取り戻せますようにお祈りいたしましょう。

◎ 当宮では神霊の実在を感じていただけるよう、月次祭をはじめ祭祀の厳修に勤めています。
◎ また、春秋のお彼岸にはご先祖の慰霊供養を行っております。さらに神拝作法、先祖慰霊  供養作法などの指導も行っております。

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