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 神仏先祖(シン・ブツ・ホトケ)を祀る 先祖供養の重要性

先祖供養の催促

 家族の中で事故や争い事、原因不明の病気や難病に罹ることなどは先祖からのご供養の催促であることが多いものです。それは本人はもとより一番気にかかる、配偶者や子供や孫に起こることが多いです。そのサインは頭痛や下痢、熱が出たり風邪や肺炎の症状などが多く、ご先祖のご催促とは判らずそのままにしておくと様々なことを通して訴えてきます。
その場合、先祖の誰かと判るように病気の部位や症状が同じであったり、口癖や表情、仕草でふとその個人を思い出させる様なことがあります。
先祖の側からは気付いて欲しいという強い思いですから、気付くと言うことが先ず一番の供養になります。日頃から信仰が無く神仏親先祖はいないと思い込んでいるお宅では、起きている事の意味がなかなか理解できないようです。
神社で人から相談を受けるときは相談内容に対する現実的な対処の仕方はもちろんのことですが、神仏先祖との関わり方や考え方や心の持ち方のお話をします。その場で相談者が、神仏先祖の存在を肯定的に捉え積極的に生活の中で関わっていくべき事を自覚すると、ご先祖は子孫の心の様をすぐさま察知します。そして、相談の受け手はその場の雰囲気や受け手自身の体や心に影響していた感覚が急速に変わることによって察知できるものです。そのことによって相談者が得心したがどうか判ります。またその時点で、相談者が先祖より受けている霊的な影響も変わりますので、本人や家族までが気付くほど体調、心境に変化が現れ、目つき顔つきがガラッと変わることもしばしばあります。
相談者がこの様な状態に変わってくれば、神仏先祖のお取り次ぎした甲斐があり悦ばしい瞬間です。この時から先祖供養と自らの浄心の準備が始まり、足らざるを補う為の神仏のお蔭を頂く方向性を得たのです。

 先祖よりメッセージを受けるということは、あの世でのご先祖の境遇が子孫の生活に大きく影響していること(先祖と子孫が一如である)を知り、神仏先祖の実在を信じて共に生きることが求められているのです。大げさに申し上げれば人が人たる所以を知り人が人として生きる道、随神(かんながら)と呼ばれる天地悠久の道に出逢ったと言うことです。

 神仏先祖と世の中

 家庭や地域の年中行事を始めとする生活慣習を見れば解るように、日本人は古来より神仏先祖と共に生活してきました。日本では少なくとも2千年以上、あらゆる社会のシステム、規律、倫理観、生活様式に至るまで神仏先祖を祀る生活の影響下で営まれてきました。家庭と地域共同体で共に行ってきた祭祀や年中行事や生活習慣が日本人の価値観を育て情操・倫理観・道徳観を支えてきたわけです。
 ところが申し上げるまでもなく、現代の社会制度や学校教育は神仏先祖に関することを省みることはありません。普段は気に掛けませんが、実はこのことは日本人の価値観や秩序の根幹を否定しているのです。神仏先祖を祀り2千年以上かけて培った価値観や感性に基づく世のあり方を変えてしまえば、すぐさま世の中がおかしくなるのは当然のことです。今、神仏先祖と共に生きるという、日本人の生き方を見直さなくては日本が無くなってしまうでしょう。
(正直・勤勉・親切・公共性・協調性・利他…)

 世界に目を向ければ、科学文明は進歩を続け地球を壊滅する力を持ち、精神文明はそれを制御するには至っていません。世の中は安心安全や平和とは程遠い方向に向かいつつあります。
 今こそ見直すべきは、人も自然の一部として謙虚に自然と共生し、随神という神のまにまに生きていくという神道の神髄を、私たちが身につけていくことでしょう。そこから人類の平和と繁栄をもたらす鍵が見つかると確信しています。

宮司 古賀靖啓

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